突然の相談だった。『仕事をたたみ今住んでいる東京の住まいを引き払い、移住を考えている』という内容だ。2007年『終の棲家に』と築40年ほどのマンションを購入し、思いのたけを投入して大改装したときのことが走馬灯のように浮かんでくる。デザインや素材はもとより小さな金物、細かな納まりの一つ一つをいつでも思い出せるほど全力投球をした物件だった。
2021年晩秋、クライアントと共に新幹線で富山に赴き空き家ネットで見つけた古民家3軒を現地視察した。一目惚れした築140年超の古民家を購入する事に決定、春を待って東京から移住した。都内のマンションで使用したキッチン・建具・照明・床の一部など想い入れのある物すべては家主と共に富山に引越しした。施主の熱い思いと地元の大工さんの腕に支えられ、一期のリニューアルが終了。今後時間をかけて今度こそ、の『終の棲家』へとインテリアを整えていく予定。
古民家に関する詳細は以下リンクよりご確認ください。
https://d3aehndyemzosp.cloudfront.net/wp-content/uploads/sites/33/2023/01/13101100/faa8b7de137051372fc312eb105dbaef.pdf
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